あとがき


まず、最後まで読んでくださってありがとうございました!いつものヒロインと違うからか、私にしては珍しく恋愛色濃いめで…というか終始恋愛話だよなこれ…。こんな恋愛恋愛している話も書けるのかと自分にびっくりです。たまげた。

他ジャンルではみかけるものの、ハリポタでゴーストヒロインって見たことないなー思ったのが書き始まり。最初は拍手のお礼にしようかと思ってのんびり書き始めたのですが、以外と書くのが楽しくて話も膨らんできちゃったのでこれならいっそ長編にしてみよう!とか思って書いてみたら結局17話までいっちゃったという…。ひょええ。1話1話は短いのですが、こんなに話数あるものを書き終えることが出来たのは初めてで最終話を書き上げたときには喜びでいっぱいでした。ほんとです。興奮しすぎてなかなか眠れませんでした(真剣)。

ラストは最初からこれでいこうと決めていて、珍しくそれがブレなかったです。いやいつもはあれか、完結までにもっと長い期間かけているからブレるのか。とりあえず最初に思い描いていた通りの展開になりました。死んだ時の記憶とかそういうのさすがに最初は考えてなかったけど、話の骨組みとしては予想通りというか計画通りというか…。おお…。最終的に記憶を消して、っていう終わり方ですけれども失恋じゃないから私の中ではバットエンドじゃないです。だからといってハッピーエンドとも言い切れないわけですが…でも、これから2人が幸せに(満足に?)生きていくための道かなって。

ゴーストってことは触れられない?それとも質量的には存在しないだけで触れられる?とここで悩みましたけれど結局前者にしました。触れられたらゴーストである意味があまりないような気がして…いやそれでもおもしろいっちゃおもしろい展開になったのかもしれないけれどね。しかしベンチ座ったりしてるかと思えばシリウスには触れられないしでちょーっと矛盾してるところありますけれど、そこは温かく目を瞑ってやってください…。いやだってゴースト自体の記述がほとんどないから分からんよ…。

タイトルのrondeauはカタカナ表記でおなじみの音楽用語(?)です。一般的に言うあれね、ロンドね。ヨーロッパのルネサンスあたりの時期の音楽で、歌詞やメロディーに同じものが規則的に繰り返されるものだとか。イタリア語ではrondo、フランス語ではrondeauなんですが、この2つだとちょっと意味が違うみたいでフランス語のほうがそれっぽいかなーと思ったのでrondeauにしました。あと私フランス語好きなんで。そしてこっそりここだけのお話。何度も繰り返しているけれど確かに終わりへと向かっている、という意味も踏まえて書いてました。いつか来る終わりまで幾度となく繰り返す、みたいなの。えへ。

言わせたかったのはよくありがちーな「何度でも君に恋をする」的なあれでした。うわー恥ずかし!話全体としては、読む人によっていろいろな受け取り方があるのではと思いますのであまり深くは語らないでおこうかと。けれど、過ちを繰り返すこと、その中で罪を積み重ねていきつつもそれをやめられないこと、そういう人間らしい心情を書きたかったのかなーと思っております。いや人間らしいってなにを言おうかヒロインはゴーストだろ!とかそういう突っ込みはさておき(笑)。ぼちぼちですけど書きたかったことは書けました。満足してます。

勉強が大変な時期に1ヶ月ほどで書き上げたものですが、書いていてすごく楽しかったです。ゴーストヒロインちゃんというあまり見かけない設定だからか、いつもとは違う毛色のお話も書けたしね!最後にもう一度、読んでくださってありがとうございました!感想などいただけたら嬉しいです。それでは。




110727.23:20...結葵稀世